「宮本武蔵」4巻(吉川英治)を読んでみた
「わしだってこれから無駄に生命を捨てに急ぐわけじゃない。永遠の生をつかむために一時、死のかたちを取るだけのことだ。わしのあとに従いて死んでくれるよりは、お通さん!生き残って永い眼で見ていてくれ、武蔵の体は土になっても、武蔵はきっと生きているから!」
「武蔵を冥途に捜しても、武蔵は冥途には行っていない。武蔵がいるところは、百年後でも千年後でも、この国の人間の中だ、この国の剣の中だ。他にはいない」
(「宮本武蔵」第4巻 p437 吉川英治)
読むほどに、
今を生きることの大切さを想う。
人生は時間つぶしではない、1つの生命が宿ったということは恐らくは誰しも何らかの使命を持っているのだろう。恐ろしく小さな確率で生命となり地球上に降り立った我々は、人生を楽しく燃焼しなければならないのだ。そして、宇宙の進化発展に寄与することが一つの使命なら、世のため人のために自分の特性を活かすことが生きることともいえる。だから、楽しむことも、何かに没頭することも当然である。しかし、完璧主義に陥ってはならないし、人と何かを比べるなどは愚の骨頂なのである。
烈しく生き切った魂は生き続ける、
よく死ぬために、よく生きる。
そして、生き続ける。
宮本武蔵ってのは偉い人だ。(^^)
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