感動の種類について
先日、SHOWROOMの前田裕二さんが、
「感動」の2パターンについて議論している映像を観た。
とても興味深いアイデアだったので、 メモとして書き残そうと思う。
要旨としては、
「他人の物語」テレビや高級レストラン、
「自分の物語」ネットやスナック、
ということである。
「他人の物語」というのは、 他人が感動させようと考えて創ったものを、 押しつけるイメージです。 まあ、押し付けるは言い過ぎですが、 創られたものを受け容れる感じですね。 例えば、 レベルの高い創作物、ディズニー映画などもこれ。
「自分の物語」というのは、 これに対して、自分が余白を埋めて行くイメージです。 他人の物語が出来上がったものを押し付けるのに 対して、自分が創作に関わる感じです。
上述の対比で言い換えれば、
「他人の物語」であるところの「高級レストラン」は、 超高級食材を使って、独自の料理を提供し、 その料理を楽しんでもらい、そこに感動を獲得する。
これに対して、
「自分の物語」であるところの「スナック」は、 そうですね、場末の田舎のスナックなんかが、 特にいいと思いますが。 つまみは安いかわきもの、 安くて薄いウィスキー、 でも、いつもママさんが話を聴いてくれる。 そこは自分の居場所であり、 自分なりの世界が出来上がる。
「他人の物語」であるところのテレビは、
一方的にプログラムを押し付けてくるし。
「自分の物語」であるとこrのネットは、
例えば家族でラインで子どもの言葉に 感動したりする。
自分たちで創る世界だ。
インターネット前の時代は、
圧倒的に「他人の物語」による感動が大半を占めていたと思う。
でも、インターネット後は、
「自分の物語」が増えてきて、今、それは「他人の物語」を凌駕したのではないか。
だから、
これからは、旅行ビジネスなんかでも、
型にはまったパッケージ旅行なんかではなくて、
場を提供して、自分たちで物語を紡いていくような旅が
求められるのだと思う。
勿論、
「他人の物語」であっても、
意味づけを与えるのは自分達だから、
ある意味では「自分の物語」に転化するとも言えるのだが・・・
感動をこのように考えてみるのも、
とても面白いと思った。
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