4段審査に合格しました。(剣道)

昨2019年2月10日(日)神奈川県立武道館において四・五段審査が行われました。 僕は、3年前の2月に三段に合格しているので、受審資格ができました。宝くじは買わなければ当たらない派なので、満期3年、思い切って受審することにしました。 そして、結果的には無事に合格しました。 


今回、実技の合格率は高く43%でした。 しかし、形で4~5名が不合格となりましたので、 最終的には40%を切ったかもしれません。 いずれにせよ、「攻め」が全く分かっていない 僕にとっては超難関の段位です。


前日はお酒も断ってぐっすりと眠り、朝6時に起床。神奈川県立武道館には初めて行くので、少し余裕をもってでかけました。JR横浜駅で市営地下鉄に乗り換えると、受審者らしき人たちが防具をかついで乗り込んできます、皆顔には緊張感を漲らせて一点を見つめている。そして、岸根公園駅で下車しました。階段を登ると同門の杉浦さんが歩いているじゃないですか、思わずスキップして近づいてしまった。こういう場面で知っている顔に出逢うと、なんだかとてもホッとします。


8時45分受付開始とあったので、みんな8時くらいを目指してきたのだと思う。僕らも8時15分頃には門の入り口に到着したが、すでに長い列ができていて中には入れないようでした。寒風吹きすさぶ中、足を小刻みにステップしながら待っていること30分。結局、受け付け開始の意味は開門のことのようだった。


会場に入ると四段受審者が控室に流れ込んで各自が、所狭しと防具を置いて着替え始めます、杉浦さんもせっせと着替え始めたので、「まだ、結構時間あるよね?」と聞くと、「体を動かしておくんで・・・」。なるほで、そうだよね、僕もいそいそと着替え始めました。


僕は初段、二段、そして三段の審査のときも不思議と緊張しませんでした。まったくではないけれど、程よい程度にしか緊張しなかった。なぜか?といつも考えるのですが、審査の日の朝は「とにかく、無事に審査を迎えられること、それだけでもめっけもの、満足、感謝」そういう気持ちになるのです。これが良いのかな?と思っている。この審査当日よりも、稽古会で形を披露したときのほうが緊張したな。あるいは、そういうステージを年間に何度も用意してもらえるから、場慣れしたのかもしれない。


 僕の受審番号は4131ですが、 これは年齢順なので、前後の方はほぼ同年代。 4130の方が欠席で、前が4129、後ろが4132。 何と両者ともに背格好が僕と同じくらいの長身(180cm)の剣士でした。 4132の方がとてもよく話をする人で、 どうやら学生時代ずっと剣道をされていて、20年のブランクを経て、 リバイバルした、いわゆるリバ剣でした。 


普段は剣友会の中だけではおもしろくないから、出稽古にがんがん行っているとか、今度は大会にでるとか、俺ってバリバリだぜ感をだして何となく僕に圧をかけている感じでした。


そして、経験者らしくいきなり僕の真横で速素振りを始め、はっはっと掛け声をかけて最後に勢いよくメーンと打ち切りました。 僕は内心「げげ・・・」こんな人とやるの? と少し弱気になった。 しかも、この剣士曰く、4回落ちているとのこと。 「げげ・・・」再び弱気になる。 さらに、彼は僕に「何回目ですか?」と聞くので、「いえ・・・初めてです。難しいんですね?」と丁重に答えてみたところ。「何の、簡単ですよこんなもの」。えっ?4回落ちているんでしょ?論理が完全に破たんしとるやん。


顔もややイケメンで、すらっと長身の自信満々の圧をかけてくるベテラン剣士が相手とは困ったものだと、余計なことを考え始めました。ところがです、 順番が近づくにつれ、その剣士は落ち着きがなくなり、立ったり座ったりを繰り返し、いや~、う~んとか言いなが ら息がかなり荒くなって。周りの誰よりも緊張している感が丸見えになりました。 ああ、このようなベテランでもかなり極度に緊張するんだな? しかも、どこか憎めない友だちになりたいタイプ。と思うとずいぶん気持ちが楽になり。 僕は迷わず捨てきる面だけで行こうと決心がつきました。 


2回の立ち合いともに、 不思議なくらい緊張はせず、 猛烈に気合が出せて集中しました。 おそらく、合計でメンが3本は入ったのではないかと思います。 応援に来てくれていた、 先輩剣士もOKマークで迎えてくれ、 無事に合格を果たすことができました。 ちなみに、僕をリラックスさせてくれた 速素振りのイケメン剣士も無事に合格です。 お互いに喜びを分かち合いました。イケメン剣士ありがとう。  やはり、 剣道は交剣知愛(こうけんちあい)、この人ともう一度試合をしてみたい、そんなことを考えながら会場を去ったのです。

ShonanManabiya

Since2005 「湘南学び舎」鎌倉を世界で一番読書の盛んな街にする /Yasutoshi. Furuhashi

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