「一般意味論」の話を始める
認知行動療法の創始者として有名なアルバート・エリスは「論理療法」の中で「一般意味論」の重要性について述べている。
「一般意味論」の提唱者はアルフレッド・コージブスキー(Alfred Korzybski)(1879-1950)、ボーランドのワルシャワで生まれた数学者、化学者である。
一般意味論の定義は、
「一般意味論は、人々がいかにことばを用いるか、またそのことがが、それを使用する人にいかに影響を及ぼすかについての科学である」(Rapoport,1952)
一般意味論は実は仕事や日常生活など広く一般に使われるべき理論であるが、まだまだその効用については認識されていないようだ。インターネットにより情報が氾濫する今だからこそ「一般意味論」はその効果を発揮するだろう。そう考えて、このブログで少しずつ紹介してみようと思いついた。
「一般意味論」の入門書として最良の書は、
S.I.ハヤカワ『思考と行動における言語』原書第四版
大久保忠利訳(1985、岩波書店)
である。
その裏表紙から引用する、
「思考と行動における言語」原書第四版
一般意味論の入門書として、初版刊行以来四十年近く、版を重ねるごとに広くよみつがれてきた古典的名著。言語の機能およびコミュニケーションを通じての人々の相互作用を明晰な論理で究明する。本改訂版では、新たに一章を追加して、社会的・文化的背景の変化に伴う言語意識・表現の変化を考察。事例等の多くもより分かりやすいものに改められた」
何度もため息をついた、何度も読み返した、このような科学を学校教育に取り込むことはできないのだろうか?そんなことを考えながら、少しずつ紹介してみたい。
0コメント