「『自分』の壁」を読んでみた
大阪出張の往復で養老先生の「自分の壁」を読んでみた。「自分」とはどんなものか、自己実現て何?養老先生の自分を見る視点がおもしろかった。脳は楽な選択をしてしまう、勝手にメタメッセージを作ってしまう。だから、ひとつの例で一般化するのは極めて危険だと指摘している。そこで、「地に足をつけなさい」、「現実をちゃんと見なさい」となる。ところが、現代はその現実が危なっかしい、ならば、人間の意識が作ったものではない自然に向き合うことから始めるのがいいと言う。これは物事を考えるヒントだ。
また、養老先生は何かを選択しなければいけないときの、基準として「常に楽をしないようにしよう」と考えたらしい。つまり、「厄介な方に行く」。そして、最後にこのように書かれた「なにかにぶつかり、迷い、挑戦し、失敗し、ということを繰り返すことになります。しかし、そうやって自分で育ててきた意識のことを、『自信』というのです。」(p221)「『自分』の壁」養老孟司
雨が止みかけた新幹線の窓の向こうを眺めながら、「自分」のことを振り返ってみた。
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